近年、納骨堂の需要が高まり当社でも経営権取得のお手伝いを含め計画段階、設計施工と携わらせていただきました。新築の納骨堂はもちろんのこと、改修による計画もなかなか工夫が必要です、その中で一切経の整理に現代風な輪蔵を設置することで納骨棚のスペースを生み出す事もしています。
チタン一文字葺屋根の納骨堂も建築しています。チタンの耐久性が永代供養の御堂を長持ちさせてくれるでしょう。
チタン一文字葺の屋根では屋根荷重の軽減を必要とする地盤に建つ木造建築物に採用して189㎡あたりの屋根で瓦葺からチタン一文字葺にすることで10tほどの軽量化を実現しました。(日本製鉄㈱プレスリリース チタン製鬼板2022年7月21日採用記事)
瓦葺きの魅力とチタン葺の魅力を双方大事に使い分けながら、伝統建築の耐久性、耐震性についてさらに探求を進めています。
チタン製六葉
一般的には、社寺建築金物は、銅製もしくは銅に金メッキや金箔装飾を施したものが使用されています。
しかしながら、環境変化による酸性雨の影響などで、退色等の経年劣化を防ぐことが難しくなってきています。
このチタン製六葉は、優れた耐食性を伝統建築分野でも高く評価いただき、社寺建築の格調を高める建築金物として日本で初めて商品化されました。一般的な銅製や銅に金めっきなどを施したものより耐食性に優れ、錆による汚れの心配がないため、今後、多くの神社仏閣建築に採用される見込みです。
表層は摩耗に強い窒化チタン化合物層で覆い、塗装ではない素材本来の自然な金色により伝統的な木造建築との融和を織りなし、色褪せが少なく末永く美しい意匠を保ちます。
チタン製根巻き
「根巻き」とは腐食防止の目的で木製の支柱などの根元を被うことやその材料のことです。
独立柱を化粧する場合、根本が雨風にさらされることで腐食しやすくなるため、それを防ぐために金属板を巻きます。装飾性も兼ね備えた伝統建築金具です。
金属板根巻きの経年劣化課題を木材に優しいチタン製にすることで解決しました。デザイン性にもこだわった根巻き金物です。