日本製鉄株式会社の意匠性チタンを使用した社寺建築金物の一つである六葉が、広島県呉市にある高尾神社の拝殿と本殿に初めて採用され、2020年10月3日に行われた「御遷座四百五十年奉祝祭」で披露されました。
このチタン製六葉金物は、当社表取締役であり宮大工棟梁の三村と伝建工学研究所所長の澤登宜久氏監修の下、東洋ステンレス研磨工業株式会社が日本製鉄の(TranTixxii)を使用して製造販売するもので、社寺建築金物の一つである六葉を日本で初めてチタン製で商品化しました。
チタン製は一般的な銅製や銅に金めっきなどを施したものより耐食性に優れ、錆による汚れの心配がなく、今後、多くの神社仏閣建築に採用される見込みです。
また、六葉は一般住宅にも普及が期待され、伝統文化と共に残していきたいと考えております。 受注制作になりますので、ご要望の方はお問合せ下さい。
チタン製六葉
一般的には、社寺建築金物は、銅製もしくは銅に金メッキや金箔装飾を施したものが使用されています。
しかしながら、環境変化による酸性雨の影響などで、退色等の経年劣化を防ぐことが難しくなってきています。
このチタン製六葉は、優れた耐食性を伝統建築分野でも高く評価いただき、社寺建築の格調を高める建築金物として日本で初めて商品化されました。一般的な銅製や銅に金めっきなどを施したものより耐食性に優れ、錆による汚れの心配がないため、今後、多くの神社仏閣建築に採用される見込みです。
表層は摩耗に強い窒化チタン化合物層で覆い、塗装ではない素材本来の自然な金色により伝統的な木造建築との融和を織りなし、色褪せが少なく末永く美しい意匠を保ちます。
チタン製根巻き
「根巻き」とは腐食防止の目的で木製の支柱などの根元を被うことやその材料のことです。
独立柱を化粧する場合、根本が雨風にさらされることで腐食しやすくなるため、それを防ぐために金属板を巻きます。装飾性も兼ね備えた伝統建築金具です。
金属板根巻きの経年劣化課題を木材に優しいチタン製にすることで解決しました。デザイン性にもこだわった根巻き金物です。