社寺建築の魅力の一つである彫刻は虹梁や木鼻、屋根の上の鬼板、屋根の妻に付く懸魚など建物の随所に華を添えます。社寺彫刻は龍や獅子をはじめとした聖獣や波頭、雲紋など立体感に溢れるものが多く、立ち位置目線重視で最大限に美しく見えるよう構図を練ります。取り付けられる建物の歴史や雰囲気に合わせた図柄を描き、刻線の太さなど細部まで創意工夫を図り彫り込んでいきます。ひとつひとつ想いを込めて彫り進めた作品は空間を華やかに彩り見る人を魅了し続けます。
中本 力のプロフィール
昭和30年(1955年) 広島県に生まれる
昭和53年(1978年) 彫刻家林政治に師事
昭和59年(1984年) 広島県美展大賞受賞
以後2回受賞
平成4年(1992年) 日本彫刻会展入選
平成6年(1994年) 独立
広島彫刻会会員
平成10年(1998年) 日本彫刻会会員
康和建工(株)の彫刻師として腕を振るっております。
初代、林直次から引き継いできた社寺彫刻の技術を惜しみなく発揮し、
この彫刻のデザインはチタン金具の製作に盛り込まれています。